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インクの種類

Posted on 1月 6th, 2009 in 筆記具 by 店長

普段何気なく使っているボールペンのインクにも種類があります。
油性インク
揮発、乾燥に強い、耐久性があり、書いた字が変質しにくい、スピーディーな筆記ができる筆記距離が長い、速記、複写伝票には欠かせないなど手軽で実用性の高いボールペンです。反面、ボテが出る、水性に比べるとやや書き味が重い、という欠点があります。

水性インク
そのなめらかさと、濃くクリアーな文字が軽い筆圧で書ける、筆跡が鮮明、色調が鮮やか、ボテが無いことで人気です。短所としては、インキは紙に浸透して筆跡となるため油性に比べてインキ消費量が多くにじみやすい、複写に向かない、などがあります。

ゲルインク
従来の油性ボールペンとも水性ボールペンとも異なり、その長所を併せ持つゲル状のインキ。にじみが少なく、ソフトなタッチで、なめらかに濃くクリアーな文字が書ける、筆跡は経時変化に強く、インキ残量が目で確認でき書き出しがスムーズで最後まで薄くならずに書ける。反面、速記には不向きです。


色素と溶剤の関係ところで筆記用具に使用されるインクには、色素(色を出すモト)に「染料」を用いたものと「顔料」を用いたものがあります。また、その色素の溶剤(色素を溶かすもの・分散させるもの)に、上記の水と油の2種類があって、筆記具用インクは以下のような4種類に大別することができます。

水性染料インク
水性顔料インク
油性染料インク
油性顔料インク

●染料系
もともと水に溶ける性質を有していることもあって、インクの出もスムーズで扱いやすく、色鮮やかな筆跡が得られます。色数が多いのも特長の1つです。一方で、「顔料」に較べると一般的には、耐水性、 耐光性などに劣るといわれています。

●顔料系
本来は、「染料」と異なって、溶剤に溶けない細かい粒子状の着色剤のこと。従って、添加剤(界面活性剤など)を使用し、分散させた状態を長く維持できるようにしてあります。長所は、一旦乾くと水に強いというすぐれた耐水性。そして、耐久性にすぐれている点です。

最近人気がある【ゲルインク】は水ベースの溶剤と着色剤(染料、顔料)を用いた水性インクタイプです。
この水性インクは、ボールペンの他にも万年筆やサインペンなどに使われ、色の鮮やかさが最大の特長です。そして用いる着色剤によって次のように分類されます。すなわち、「水性染料インク」と「水性顔料インク」に2種類です。

今のところ両者のよさを完全に満たす性質のものは残念ながらありません。使用目的に応じた上手な使い分けがポイントということになります。

 
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